2025年のドラフト会議で、多くの球団スカウトの視線を集めている右腕が、東北福祉大学の堀越啓太（ほりこし けいた） です。
最速157kmを公式に記録、さらには非公式で164kmを計測するという驚異のポテンシャル。
力強いストレートを武器に、大学・高校を通じて投球スタイルを磨き、急成長を遂げつつある逸材です。
この記事では、堀越啓太の中学・高校・大学での経歴、投球スタイル、身長や体重などの基本情報、スカウトの評価、そして大会での個人成績情報を、Wiki風に詳しくまとめていきす。
堀越啓太の基本情報/身長/体重
- 名前：堀越 啓太（ほりこし けいた）
- 生年月日：2003年7月15日
- 出身地：埼玉県
- 身長／体重：184cm／96kg
- 所属：東北福祉大学（宮城県）
- 出身高校：花咲徳栄高校（埼玉県）
- 投打：右投右打
- 公式最速球速：157km/h
- 非公式計測記録：164km/h
- 球種：ストレート、スライダー、カット、ツーシーム、フォーク（変化球も多彩）
堀越は、恵まれた体格と強力な腕力を活かしつつ、速球一本に頼らない投球構成を志向する投手です。
大学入学前に「2年生までは球速重視、3年以降は投球全体のバランス重視に切り替える」と宣言しており、意識の高さも注目されています。
中学時代｜所沢南リトルシニアで才能を磨く
堀越選手は、鴻巣市立加治小学校2年の頃から野球を始め、加治中学校在学中に「所沢南リトルシニア」に所属していました。
このチームで本格的に投手としてのトレーニングを積み、当時から球速は130km/h台後半を計測。
中学3年時には主戦投手としてチームを関東大会へ導き、地区内では“怪腕中学生”と呼ばれていました。
当時の監督によると、堀越選手は「練習後も黙々と投球フォームを研究し、誰よりも努力していた」と語られています。
また、体幹トレーニングや柔軟性を重視する練習を取り入れており、その基礎が後の球速アップと故障の少ないフォームにつながったといわれています。
高校時代｜花咲徳栄での飛躍と覚醒
中学時代からすでに130km/h台後半を投げていた堀越啓太選手は、さらなるレベルアップを求めて埼玉の強豪・花咲徳栄高校へ進学しました。
全国屈指の名門校ということもあり、入学当初は周囲との実力差に苦しむ時期もありましたが、地道な努力を重ねて基礎体力と技術を磨きました。
練習ではフォームの再構築に取り組み、体の軸を意識した投球動作を徹底的に習得。これが後に球速アップと制球力向上の土台となります。
コーチ陣からも「真面目で研究熱心な選手」と評され、チーム内でも早い段階から次世代の主戦候補として期待される存在でした。
1年目：基礎固めのシーズン
強豪・花咲徳栄高校に進学後は、まず体づくりに専念。
1年春からブルペン入りするも、制球に課題があり、試合出場は限られていました。
しかし、ウエイトトレーニングを重ねて下半身を強化し、2年春には球速が140km/hを超えるようになります。
2年目：チームの中核投手に
2年夏の埼玉大会ではリリーフとして登板し、ストレート中心の力投で注目を集めました。
当時の最速は146km/h。
高校通算で 17回1/3、奪三振25、防御率2.07 という安定した成績を残しています。
この頃からスカウト間で「将来プロを狙える素材」と評され始めました。
3年目：完成された投球フォームへ
3年夏の埼玉大会では主戦格として登板。
チームは県大会ベスト8に進出し、堀越選手も要所で好投を披露。
試合中でも冷静に配球を組み立てる姿勢が印象的で、「ピンチでも崩れないメンタル」が高く評価されました。
大学時代｜東北福祉大で真価を発揮
高校卒業後、堀越啓太選手は全国屈指の名門・東北福祉大学 へ進学しました。
同大学は数多くのプロ野球選手を輩出してきた強豪であり、常に高いレベルの競争と練習環境が整っています。
その中で堀越選手は、入学直後からブルペンで存在感を発揮。
150km/hを超える速球を武器に早くもチーム関係者の目を引き、「1年目から戦力になる」と期待されていました。
大学ではトレーニング理論やデータ分析を積極的に取り入れ、投球フォームや回転軸を徹底的に研究。
高校時代の“力で押すスタイル”から、試合展開を読む“考えるピッチング”へと成長を遂げていきます。
この大学時代こそが、堀越選手の野球人生において大きな転機となりました。
1年目：デビューシーズンで最速155km/h
東北福祉大学入学後、すぐに実戦登板。
仙台六大学リーグ戦で155km/hを計測し、大学野球界の話題をさらいました。
この頃からフォームが安定し、速球のノビに加えてカットボールのキレも鋭さを増していきます。
2年目：全国デビューと評価急上昇
2025年の全日本大学野球選手権では、東日本国際大戦に先発登板。
6回を投げて10奪三振・無失点と圧巻の内容で、スカウトの評価を一気に高めました。
最速154km/hを記録し、全国にその名を知らしめます。
3年目：粘り強さを見せた東北学院大戦
3年秋の東北学院大戦では、タイブレーク12回に突入する激戦を展開。
十回には野選と暴投で2点を失うも、十一回は1死満塁から連続三振、十二回も無失点で試合を締めました。
投じた40球のうち39球がストレート、そのうち9割以上が150km/h超。
この試合をきっかけに、「球速とフォームが噛み合う感覚をつかんだ」と語り、成長を象徴するターニングポイントとなりました。
4年目：全国舞台で魅せた快投とドラフト前哨戦
2025年の全日本大学野球選手権では、再び東日本国際大戦に先発登板。
6回5安打10奪三振・無失点の圧巻投球で、チームを6年ぶりの8強進出へ導きました。
立ち上がりから8球連続で150km/h超をマークし、最速154km/hを計測。
大会を通して無失点の投球を見せ、全国舞台でその実力を証明しました。
投球スタイル・特徴
堀越啓太選手の投球スタイルは、剛速球と柔軟なフォームの融合型 です。
- ストレート：最速157km/h。回転数が高く、打者の手元で浮き上がるような軌道。
- スライダー・カット：鋭い変化で空振りを奪える決め球。
- フォーク：低めへの制球が安定し、三振率が高い。
- ツーシーム：ゴロを打たせる球種として有効。
パワーだけでなく、配球やテンポの組み立ても上手く、「完成度の高い速球派」として評価されています。
成績・記録（通算）
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 高校通算 | 登板17試合 / 防御率2.07 / 奪三振25 / 最速146km/h |
| 大学リーグ通算 | 登板32試合 / 59回 / 奪三振74 / 防御率1.37 / 最速157km/h |
| 大学選手権2025 | 6回 / 5安打 / 10奪三振 / 無失点 / 最速154km/h |
これらの数字が示す通り、堀越は大学球界でも安定感と爆発力を兼ね備えた存在です。
スカウト評価と将来性
スカウトからは以下のような評価が寄せられています。
- 「大学生でこの球速と角度は稀」
- 「肩肘に負担の少ないフォーム」
- 「即戦力というより伸びしろ型。数年でエース格になる可能性が高い」
一方で、制球面やスタミナ強化が今後の課題として挙げられています。
しかし、素材としての完成度は非常に高く、ドラフト上位指名候補としての声は年々強まっています。
今後の展望とまとめ
堀越啓太選手は、大学球界を代表する剛腕右腕として、すでに多くのスカウトから高い評価を受けています。
とはいえ、プロの舞台で確実に成功するためには、いくつかの課題も明確です。
今後の課題
- 制球力の安定化
速球の威力は申し分ないものの、時折ボールが高めに抜ける傾向があり、ゾーン内での精度が次のステップへの鍵となります。
プロでは一球の甘さが命取りになるため、リリースポイントの安定化と投球テンポの最適化が重要です。 - 長いイニングを投げ切る体力強化
大学では6～7回を目安とした登板が多く、プロでは先発として完投能力が求められます。
体力面だけでなく、精神的な持久力、暑さや連投への対応力も課題のひとつです。 - 変化球の精度向上
スライダーやフォークのキレは良いものの、プロではより細かなコントロールと投げ分けが必要になります。
特に右打者への外角低めへの決め球、左打者へのインサイド攻めなど、駆け引きの幅を広げることがポイントです。 - プロ用球への順応
大学球とプロ球ではわずかに縫い目や感触が異なり、スライダーやフォークの変化量に影響を及ぼすこともあります。
いかに早く対応できるかが、ルーキーイヤーの成否を左右する要素になるでしょう。
期待される未来像
これらの課題を一つひとつ克服していけば、堀越選手は「日本球界を代表する次世代の剛腕エース」としての地位を確立する可能性が極めて高い選手です。
高校・大学を通じて積み上げた経験値と、投手としての完成度は同世代でも突出しています。
また、堀越選手の最大の魅力は「修正能力の高さ」です。
試合中でもフォームや配球を瞬時に調整できる冷静さを持ち、精神的にも非常にタフ。
これは、長年にわたり自己分析を重ねてきた成果であり、プロの舞台でも通用する資質といえます。
さらに、大学4年目で見せた6回10奪三振無失点の快投は、単なる“球速自慢”ではなく、「試合を支配できる投手」へと進化したことを示しています。
この完成度の高さにより、ドラフト上位候補として複数球団が注目しており、将来的には侍ジャパン入りを期待する声も少なくありません。
まとめ
堀越啓太選手は、
- 高校時代から積み上げた地道な努力、
- 大学での経験を通じた飛躍的成長、
- そして“豪腕”にとどまらない投球術と冷静なマウンド捌き、
これらすべてを兼ね備えた、現代型ピッチャーの理想形です。
大学野球で培った経験がプロの舞台でどう開花するのか、彼が投げる一球一球が、日本球界の未来を照らす存在になるかもしれません。
堀越啓太選手は、間違いなく2025年ドラフト会議の“目玉”であり、将来のエース候補です。
この記事を書いた人
管理人：山邊 俊太
プロフィールはこちらから
コメント