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MLBの選手オプションとは?今永昇太がFAに!仕組みを解説

メジャーリーグ

シカゴ・カブスの今永昇太投手が、わずか1年でフリーエージェント(FA)となったというニュースが話題になっています。

「契約を破棄されたの?」「なぜFAになるの?」と感じた人も多いでしょう。

実はこの背景には、MLB特有の“球団オプション”と“選手オプション”という複雑な契約制度が関係しています。

今回はその仕組みを、初心者でも理解できるようにわかりやすく解説します。

今永昇太のカブスとの契約内容とは?

今永昇太投手は2024年1月、シカゴ・カブスと4年契約を結びました。

その金額は総額5,300万ドル(約81億円)

一見するとシンプルな4年契約に見えますが、実際はもう少し複雑な仕組みになっています。

契約内容を整理すると以下の通りです。

  • 基本契約期間: 2024年〜2027年(4年間)
  • 保証総額: 約5,300万ドル(約81億円)
  • 球団オプション: カブス側が契約を5年目(2028年)まで延長できる権利
  • 選手オプション: 球団が延長を行わなかった場合、今永昇太投手本人に翌年契約を続けるか自由に選べる権利

つまり、カブスは今永昇太投手の成績を見て「5年目まで契約を延長するか」を決められる立場にありました。

一方、球団が延長を見送った場合は、今永に「残るかFAになるか」の選択権が与えられるという仕組みです。

なぜ今永昇太はFAになったのか?

今回のニュースのポイントは、カブスが球団オプションを行使しなかったという点です。

その結果、今永昇太投手には2026年に1,520万ドル(約23億円)の選手オプションを行使できる権利が発生しました。

しかし、報道によると今永昇太投手はその権利も行使せず、FA(フリーエージェント)として市場に出る決断をしたと伝えられています。

要するに、

  • 球団が延長しなかった(=チームの判断)
  • 今永昇太投手が残留を選ばなかった(=選手の判断)

という“お互いが別々の道を選んだ”結果、FAとなったわけです。

MLBの「球団オプション」と「選手オプション」を簡単に解説

メジャーリーグでは、契約延長に関する権利を持つのが球団選手かによって内容が大きく変わります。

  • 球団オプション(Team Option)
     → 球団が契約を延長するかどうかを決める権利。
      選手が思うような結果を出せなければ、チームが「延長しない」と判断できる。
  • 選手オプション(Player Option)
     → 選手が「この契約を続けるか、FAになるか」を選べる権利。
      成績が良ければFA市場でより高額な契約を狙うことも可能。

今永昇太投手の契約は、この2つのオプションが組み合わさった「ハイブリッド型契約」と呼ばれるタイプ。

チームにとってはリスクを抑えつつ、選手にとっても柔軟な選択ができる構造です。

他の日本人投手との契約を比較してみる

日本人投手のメジャー契約を比べると、今永の契約は“中期+柔軟型”に分類されます。

選手名 所属球団 契約期間 総額 契約タイプ
今永昇太 カブス 4年+オプション 5,300万ドル 双方オプション制
菊池雄星 ブルージェイズ 3年+選手オプション 3,600万ドル 選手オプション型
山本由伸 ドジャース 12年 3億2,500万ドル 長期保証型

この表を見るとわかるように、今永昇太投手の契約は「実力次第で再契約を狙える中間タイプ」。

MLBに慣れつつ、次の大型契約を見据える設計といえます。

今永昇太の“FA選択”は正しい判断か?

個人的には、今永昇太投手のFA選択は前向きな判断だと思います。

MLB1年目で安定した成績を残せば、翌年以降の評価は一気に上がります。

FA市場で競合球団が現れれば、年俸が倍以上になることも珍しくありません。

一方のカブスは、チーム再編のタイミングにあり、投資を抑えたい事情もあるはず。

「互いにベストなタイミングで区切りをつけた」と考えるのが自然です。

短期で勝負し、結果を残して次の契約を勝ち取る。

これは多くのメジャーリーガーが選ぶ戦略的な動きでもあります。

今後の展望と注目ポイント

今永昇太投手のFAによって、彼はどのチームとも自由に交渉できる立場になります。

左腕投手の需要が高いチーム(例:ドジャース、ジャイアンツ、メッツなど)が再び獲得に動く可能性もあります。

また、彼がどんな条件で再契約を結ぶのかによって、今後の日本人投手の契約スタイルにも影響を与えるでしょう。

まとめ

  • カブスは契約延長を見送り、今永はFAを選択
  • 背景にはMLB特有の「球団オプション」「選手オプション」の制度がある
  • 今永にとっては、新たな契約を狙うチャンス
  • この決断は“リスク”ではなく、“次へのステップ”

契約というと難しく聞こえますが、今永の今回の判断は「自分の未来を自分で選んだ」挑戦でもあります。

これからの動向に注目が集まります。

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