投げ始めに肩が重い。
しっかり準備したつもりでも、どこか引っかかる感覚が残る。
野球を続けていると、こうした肩まわりの違和感を一度は経験するのではないでしょうか。
近年、プロ野球選手をはじめとするトップレベルの選手たちは、投げる前に肩の可動域を整えることを非常に重視しています。
その流れの中で使われているのが、ショルダーモビリティスティックです。
この記事では、ショルダーモビリティスティックとは何か、なぜ野球のウォームアップに向いているのかを、道具そのものに焦点を当てて解説します。
ショルダーモビリティスティックとは?
ショルダーモビリティスティックは、肩関節と肩甲骨の可動域を広げ、動きをスムーズにするためのウォームアップ器具です。
構造は非常にシンプルで、以下のような特徴があります。
- 重りが付いていない
- しならない直線のバー
- 長さは約120〜150cm
- 両端にグリップがあるタイプが多い
筋力アップを目的とした器具ではなく、投球動作に入る前の「準備」を行うための道具という位置づけになります。
野球で「肩の可動域」が重要な理由
投球動作は、肩関節だけでなく、肩甲骨・胸郭・背中まで含めた連動運動です。
肩の可動域が十分でない状態では、
- 腕がスムーズに上がらない
- トップの位置が安定しない
- リリースが毎回ズレる
- 肩や肘に余計な負担がかかる
といった問題が起こりやすくなります。
ショルダーモビリティスティックを使うことで、次のような効果が期待できます。
- 肩関節を大きな可動域で動かせる
- 肩甲骨まわりの動きを引き出せる
- 投げ始めに肩が軽く感じやすい
- フォームの再現性が高まりやすい
- ケガ予防の土台づくりにつながる
特に、「肩が硬いと言われる」「年齢とともに可動域が狭くなってきた」という人に向いています。
プロ選手がウォームアップで使う理由
プロレベルになるほど、投球前に疲労を残さないことが重要になります。
そのため、ウォームアップでは、
- 重すぎる負荷をかけない
- 肩を安全に大きく動かす
- 動きの確認を重視する
といった考え方が主流です。
ショルダーモビリティスティックは、
- 肩を広範囲で動かせる
- 動作をコントロールしやすい
- 疲れを残しにくい
という点で、プロ・アマ問わず取り入れやすいウォームアップ器具です。
市販品を選ぶときのポイント
一般向けの市販品でも、目的は十分に果たせます。
選ぶ際は、以下のポイントを基準にしてください。
- 長さ:120〜150cm
- 軽量で扱いやすい
- しならない素材
- グリップ付きで滑りにくい
この条件を満たしていれば、
投球前の肩づくりに問題なく使用できます。
基本的な使い方(ウォームアップ例)
使い方は難しくありません。
- オーバーヘッド回旋
棒を持ち、頭の上を通すように前後へ回す - 胸開き動作
胸を張り、肩甲骨を寄せる意識で動かす - 肩甲骨ローテーション
腕を伸ばしたまま円を描くように回す
回数の目安は、
1種目10〜15回程度。
痛みが出ない範囲で、呼吸を止めずに行うことが大切です。
こんな人におすすめ
- 野球・ソフトボールの投手
- 投げ始めに肩が重く感じる人
- 肩の可動域に不安がある人
- ウォームアップを見直したい人
- ケガ予防を意識している人
レベルや年齢を問わず、投げる動作がある人全般に向いています。
よくある質問
- Q筋トレの代わりになりますか?
- A
なりません。あくまでウォームアップ・準備用の器具です。
- Q毎日使っても問題ありませんか?
- A
軽い動きが中心のため、毎日使用しても問題ありません。
- Q子どもや初心者でも使えますか?
- A
使用できますが、無理に可動域を広げないよう注意が必要です。
まとめ|肩を守るための「準備の一本」
ショルダーモビリティスティックは、
派手なトレーニング器具ではありません。
しかし、
- 投げる前に肩の可動域を整え
- 動作をスムーズにし
- 肩・肘の負担を減らす
という、野球において非常に重要な役割を担っています。
プロ選手が取り入れている理由は、
「強く鍛える前に、正しく動ける状態を作る」ため。
肩に不安がある人は、
まずはウォームアップから見直してみてください。

この記事を書いた人
管理人:山邊 俊太
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