毎年10月に行われるプロ野球ドラフト会議。
野球ファンにとっては、1年で最も胸が高鳴る日といってもいいでしょう。
誰がどの球団に指名されるのか。
そして、あの名選手のようなドラマが今年も生まれるのか。
この記事では、「ドラフト会議2025はいつ?」「9名の注目選手」「そもそもドラフト会議とは?」という3つのテーマを、初心者にもわかりやすく解説します。
今年初めてドラフト中継を見る人でも、この記事を読めば流れがすぐに理解できるはずです。
ドラフト会議とは?制度をわかりやすく解説
毎年10月に行われるプロ野球ドラフト会議。
ニュースや中継を見たことがあっても、実際にどんな仕組みなのかを詳しく知っている人は意外と少ないかもしれません。
ここでは、初めて見る人にもわかるように、ドラフト会議の仕組みや制度、意味をかんたんに整理していきます。
ドラフト会議とは?
ドラフト会議とは、正式名称を「新人選手選択会議」といい、プロ野球12球団が未来のスターを指名する公式イベントです。
- 対象は高校・大学・社会人など、まだプロ契約をしていない選手
- 目的は強いチームだけが有力選手を独占しないようにするため
- 公平性を保つために指名の順番・抽選・ウェーバー制を採用
つまり、「すべての球団に平等なチャンスを与える制度」なんです。
ドラフト会議の基本的な流れ
プロ入りまでのステップは、以下のように進みます。
- 各球団が1巡目指名を同時に提出
→ もっとも評価する選手を1人選び、全チームが一斉に指名 - 重複した場合は「くじ引き」で決定
→ “くじ運”で命運が分かれる瞬間。ファンが一番盛り上がる場面です - 2巡目以降は「ウェーバー方式」で指名順を決定
→ 前年の順位の逆順など、ルールに基づいて順番に選手を指名 - 交渉権を得た球団が選手と契約交渉
→ 条件が合えば正式に入団。まとまらなければ交渉権失効
ウェーバー方式とは?
ウェーバー方式とは、前のシーズンの順位が下位の球団から順番に選手を指名できる仕組みのことです。
弱いチームほど先に指名できるため、戦力のバランスを保つ狙いがあります。
たとえば、12球団の中で最下位チームが最初に指名し、1位のチームが最後に指名。
これを繰り返すことで、「どの球団にも平等なチャンス」をつくるのがこの制度の目的です。
育成選手制度とは?
ドラフトには「支配下選手」以外にも、育成選手枠というものがあります。
- 支配下登録されないが、練習・試合に参加できる
- 将来性を見込んで契約される選手が多い
- 活躍次第で支配下登録(正式プロ契約)への昇格も可能
この制度からスターになった選手も多く、たとえば 千賀滉大(ソフトバンク) や 山口航輝(ロッテ) はその代表格です。
育成から這い上がる選手のストーリーも、ドラフトの魅力の一つなんです。
ドラフト会議が“人生を変える瞬間”である理由
私は毎年この中継を見るたびに、「これぞ努力の集大成だ」と感じます。
- 名前を呼ばれた瞬間に涙をこらえる家族
- 握手を交わす監督や仲間の笑顔
- カメラ越しに映る選手の真っ直ぐな目
たった数分の映像の裏には、何年もの練習と苦労が積み重なっています。
この“人生の転機”を見届けることこそ、ドラフト会議の一番の感動ポイントです。
ドラフト会議2025はいつ?開催日・時間・中継予定

今年の「ドラフト会議2025」は、いよいよ秋の恒例イベントとして近づいてきました。
毎年、プロ野球ファンが最も注目する瞬間でもあります。
開催概要
- 開催日:2025年10月23日(木)
- 開始時間:16時50分ごろからスタート予定
- 会場:グランドプリンスホテル新高輪(東京都)
- 主催:日本野球機構(NPB)
この会場は例年と同じで、落ち着いた雰囲気の中にも緊張感が漂う舞台です。
各球団の関係者が集まり、全国の野球ファンが固唾をのんで見守る夜。
それがドラフト会議です。
中継・配信情報
- 地上波:TBS系列全国ネット(夕方~ゴールデンタイム放送)
- BS放送:スカイAで全指名を完全中継
- ネット配信:Paravi・U-NEXT・TVerなどで同時配信予定(※公式発表に準拠)
地上波ではドラマティックな1巡目抽選を中心に、BS・配信では全指名までじっくり視聴できる構成になっています。
自宅のテレビでも、スマホでもリアルタイムで追えるのがうれしいポイントですね。
観覧チケットについて
毎年、観覧席が設けられる年もあり、一般ファンが抽選で会場に入れることもあります。
- 抽選応募は例年9月下旬ごろ
- 枚数はごくわずか(倍率は数十倍にも)
- 会場内では選手指名の瞬間を間近で見られる
実際に会場で“金色のくじ”が引かれる瞬間を見たファンは、「心臓が止まりそうなほどの緊張感だった」と語るほど。
野球ファンにとっては一度は生で体験したい夢のイベントです。
私の体験メモ
私は仕事の休憩中にスマホで中継をチェックするのが毎年の恒例です。
たとえ画面越しでも、会場の空気が張りつめているのが伝わってきます。
1巡目の抽選くじが開かれる瞬間。
歓声と落胆が一瞬で入れ替わるあの時間は、まるで甲子園の決勝戦を見ているよう。
その一球団、一選手の運命が変わる数秒に、毎回鳥肌が立ちます。
ドラフト会議2025 9名の注目選手たち

今年もプロ野球の未来を担う逸材たちが全国各地から集結しています。
ここでは、すでにスカウト陣の注目を浴びている9名の有力候補たちを一覧表で整理しました。
名前をクリックすると選手の紹介に移動します。
選手名 | 所属 | ポジション | 身長/体重 | 投打 | 主な特徴・実績 |
---|---|---|---|---|---|
石垣 元気 | 健大高崎高 | 投手 | 178 cm / 78 kg | 右投/両打 | 高校生最速158 km。多彩な変化球と勝負度胸で、甲子園でも堂々たる存在感。 |
藤川 敦也 | 延岡学園高 | 投手 | 183 cm / 87 kg | 右投/右打 | 150 km超の直球を誇る九州の怪腕。馬力と体格で伸びしろ十分。 |
森 陽樹 | 大阪桐蔭高 | 投手 | 190 cm / 90 kg | 右投/左打 | 大型右腕。縦回転のボールで打者を翻弄。大阪桐蔭伝統の投手育成ラインを継ぐ。 |
吉川 陽大 | 仙台育英高 | 投手 | 176 cm / 72 kg | 左投/左打 | 最速148 km。キレのあるスライダーと安定感が魅力の技巧派左腕。 |
櫻井 ユウヤ | 昌平高 | 内野手 | 181 cm / 91 kg | 右投/右打 | 高校通算48本塁打。パワーと体格を兼ね備えたスラッガー候補。 |
堀越 啓太 | 東北福祉大 | 投手 | 184 cm / 95 kg | 右投/右打 | 大学ナンバーワン剛腕の呼び声。最速164 kmを誇る本格派。 |
中西 聖輝 | 青山学院大 | 投手 | 182 cm / 90 kg | 右投/右打 | 2季連続ベストナイン。制球力と完成度の高さで即戦力評価。 |
立石 正広 | 創価大学 | 内野手 | 180 cm / 87 kg | 右投/右打 | 大学屈指の打撃力。逆方向にも長打を打てるオールラウンダー。 |
小島 大河 | 明治大学 | 捕手 | 179 cm / 83 kg | 右投/左打 | 打てる捕手。リーグ戦で高打率を記録し、守備も安定感あり。 |
各選手の概要と見どころ
ここからは、ドラフト会議2025で特に注目される9名の有力候補を紹介します。
それぞれが異なる個性と武器を持ち、球団スカウトから高い評価を受けている選手ばかりです。
高校生は将来性、大学生は即戦力としての完成度がポイント。
「どの球団が、誰を1位指名するのか?」を予想しながら読むとより楽しめます。
簡単な紹介文ですので、さらに詳しく知りたい方は名前のリンク先の記事をご覧ください。(現在作成中のためでき次第更新します。)
石垣元気(健大高崎高)
高校生右腕の中でも頭ひとつ抜けた存在。
最速158キロの速球を武器に、甲子園でも一躍注目を浴びた逸材です。
強気な投球スタイルと勝負度胸は、高校生離れした完成度。
主な特徴
- 直球の威力と多彩な変化球(スライダー、カット、フォーク)
- 大舞台でも臆せず投げるメンタルの強さ
- プロ入り後も即戦力になれる可能性が高い
藤川敦也(延岡学園高)
九州を代表する剛腕。
高校2年時点で153キロを計測し、スカウトの注目を一気に集めた存在です。
鍛え抜かれた体幹とリズムのある投球フォームが特徴で、安定感にも定評があります。
主な特徴
- 体全体を使った重いストレート
- スライダー・カーブを中心に投球の幅が広い
- 今後さらに球速アップが期待できる成長株
森陽樹(大阪桐蔭高)
名門・大阪桐蔭の大型右腕。
190センチの長身から投げ下ろす角度のあるボールは圧巻で、見た目のインパクトも強い選手です。
甲子園常連校でエースを務めるだけに、経験値も豊富。
主な特徴
- 縦の変化球で空振りを奪うタイプ
- 長身を生かした角度ある速球
- 将来の日本代表候補として期待されている
吉川陽大(仙台育英高)
東北の名門・仙台育英の左腕エース。
派手さよりも安定感で勝負するタイプで、「勝てるピッチャー」として高い評価を受けています。
球速よりも球質とコントロールを重視する技巧派。
主な特徴
- 最速148キロながら高いコマンド力
- 左右の揺さぶりで打者を翻弄
- プロ入り後は中継ぎ・先発どちらでも対応可能
櫻井ユウヤ(昌平高)
高校生離れしたパワーを誇る右のスラッガー。
高校通算48本塁打を記録し、長打力と体格で注目を集めています。
フルスイングが持ち味で、打球速度はすでにプロ級。
主な特徴
- 豪快な打撃フォームとインパクトの強さ
- 打球の伸びと飛距離が高校生トップクラス
- 打者としての潜在能力が極めて高い
堀越啓太(東北福祉大)
大学球界きっての剛腕。
最速164キロを誇り、“大学No.1速球派”として各球団がリストアップしています。
試合終盤でも球速が落ちにくく、体の強さも折り紙つき。
主な特徴
- 直球の威力と回転数の高さ
- フォーク・スライダーのキレ味も鋭い
- プロでもリリーフ適性が高いと評判
中西聖輝(青山学院大)
大学野球で圧倒的な安定感を誇る右腕。
2024年秋、2025年春と2季連続で最優秀投手・ベストナインを受賞。
緻密なコントロールと勝負勘を武器に、即戦力として名を挙げています。
主な特徴
- 球速以上に打者を差し込む球質
- フォーク・スライダーの使い分けが巧み
- リズムのある投球で守備陣にも好影響
立石正広(創価大学)
大学屈指の打撃力を誇る内野手。
2年春に三冠王を達成し、野手としての完成度の高さでスカウトから高い評価を受けています。
逆方向にも強い打球を放つ柔軟性が魅力。
主な特徴
- ミート力と長打力を兼ね備えた打撃技術
- 守備も安定しており、内野複数ポジションに対応
- チームリーダーとしての統率力も評価されている
小島大河(明治大学)
「打てる捕手」として話題の大学生キャッチャー。
攻守のバランスが取れた貴重な存在で、プロ球団の“正捕手候補”として複数チームが注目しています。
主な特徴
- キャッチング・送球スピードも高水準
- ミート率が高く、勝負強い打撃
- 投手をリードする安定した配球力
まとめ|2025年ドラフト会議の見どころと注目ポイント
2025年のプロ野球ドラフト会議は、10月23日(木)16時50分から、東京・グランドプリンスホテル新高輪で開催予定です。
毎年この日は、多くの選手たちの人生が大きく動く運命の日。
家族、仲間、そしてファンの想いが交差する瞬間でもあります。
🔍 この記事のまとめポイント
- 開催日・時間:2025年10月23日(木)/16時50分スタート
- 中継情報:TBS系列(地上波)・スカイA(BS)・各種配信サイトで視聴可能
- 注目選手:石垣元気・立石正広・中西聖輝・堀越啓太など、逸材が多数
- ドラフト制度の目的:全ての球団に公平なチャンスを与えるための仕組み
- 見どころ:1巡目のくじ引き、育成枠からの逆転ストーリー、そして新しいスター誕生の瞬間
ドラフト会議の魅力は、単に「誰がどの球団に行くか」だけではありません。
それぞれの選手が、これまで積み重ねてきた努力と夢を胸に、
自分の名前が呼ばれるその瞬間を待つ――その姿に心を打たれます。
私自身、毎年中継を見ながら、「この選手がプロの舞台でどう成長していくのか」「このチームの未来はどんな形になるのか」
そんなことを想像してワクワクしています。
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