2025年のドラフト会議で注目の「高校生No.1投手」と呼び声の高い、健大高崎高校のエース・石垣元気です。
最速158km/hを誇るストレートに加え、スライダーやフォーク、チェンジアップといった変化球も自在に操る本格派右腕。
高校生とは思えない完成度を誇り、スカウト陣からはすでに「ドラフト1位確実」との声も上がっています。
しかし、石垣の真の魅力は“スピード”だけではありません。
マウンド上での冷静さ、打者を読む投球術、そして常に自己分析を欠かさない研究心。
単なる剛腕ではなく、戦略的な「頭脳派エース」としても一目置かれる存在です。
この記事では、石垣元気の中学・高校での経歴、投球スタイル、身長や体重などの基本情報、スカウトの評価、そして大会での個人成績情報をWiki風にまとめます。
石垣元気の基本情報/身長/体重
- 名前:石垣 元気(いしがき げんき)
- 生年月日:2007年8月16日
- 出身地:北海道登別市
- 身長/体重:180cm/78kg
- 所属:健大高崎高校(群馬県)
- ポジション:投手
- 投打:右投・両打
- 最速球速:158km/h
- 球種:ストレート、スライダー、カーブ、フォーク、チェンジアップ
高校球界では珍しい「両打ち投手」としても知られ、打者としても中軸を任されるほどのバッティングセンスを持ちます。
投打に渡る才能はチームの大きな武器となっています。
「二刀流」としてのポテンシャルも秘めた万能型プレーヤーです。
少年・中学時代|地元北海道での原点
石垣元気が野球を始めたのは小学1年生。
地元・登別市の少年野球チーム「柏木ジュニアーズ」で野球人生がスタートしました。
当時から運動神経が抜群で、野手・投手の両面で目立つ存在。
指導者たちは「小学3年の時点で、すでにボールの回転が違った」と口をそろえるほどだったといいます。
中学進学後は「洞爺湖リトルシニア」に所属。
中学2年の時点で130km/hを超えるストレートを投げ、北海道選抜にも選出されました。
シニア時代から全国大会のマウンドを経験し、早くもスカウトの目に留まる存在になります。
練習後には自主的に投球フォームの映像分析を行うなど、徹底した自己管理と研究意識も強かった。
この“自己分析力”が、後の安定感ある投球につながっていきます。
そして、中学3年の夏、県外強豪から複数の誘いが届く中で選んだのが――「健大高崎高校」。
チームの“走攻守に攻める野球”という理念に共感し、北の大地から群馬へと舞台を移しました。
高校時代|健大高崎のエースとして躍動
高校入学後、石垣元気はすぐにその才能を証明しました。
中学時代から全国クラスと評された速球に磨きをかけ、健大高崎の激しい練習環境の中で急成長。
1年目からすでにベンチ入りを果たし、甲子園常連校の中でもひときわ注目される存在となりました。
持ち前の球速に加え、制球面やクイックモーションなど、プロを意識した投球術を早くから吸収。
監督も「高校生離れしたメンタルと分析力を持っている」と評しており、石垣は“将来のドラフト1位候補”として名実ともにその名を全国に広めていきます。
1年目:全国デビューと基礎固め
入学直後から最速145km/hを計測し、早くもベンチ入り。
春季大会での登板では、1年生ながらも冷静な投球を見せ、将来性の高さを印象づけました。
夏の県大会ではリリーフ登板し、2イニングを無失点に抑えるなど、チームに欠かせない戦力となります。
2年目:エースナンバーと全国制覇
2年春のセンバツ(第96回選抜高校野球大会)では、背番号1を背負いチームの主戦に。
健大高崎は見事初優勝を達成。石垣も全5試合中3試合に登板し、合計18回を投げて自責点2、奪三振21を記録。
準々決勝では150km台中盤のストレートを連発し、圧倒的な存在感を見せつけました。
続く2024年夏の群馬大会でも安定したピッチングを披露し、チームを県大会優勝・甲子園出場へ導きます。
甲子園では2回戦まで進出。2回戦で敗退したものの、登板した2試合では計10回を投げて被安打5、奪三振11。
視察に訪れたスカウトからは「高校生離れした完成度」との声が相次ぎました。
2025年シーズン|圧巻のパフォーマンスと勝ち上がり
2025年春のセンバツでは、前年王者として臨んだ健大高崎がベスト4入り。
石垣は準々決勝までの全試合にリリーフ登板し、計12回を投げて防御率1.50。
中でも準々決勝・大阪桐蔭戦では、最速156km/hを計測。8回に3者連続三振を奪い観客を沸かせました。
夏の群馬大会でも圧倒的な投球を披露。
決勝戦では8回から登板し、4イニングをパーフェクトリリーフ(被安打0・奪三振5)。
チームは延長サヨナラ勝利を飾り、石垣の存在が優勝を決定づけました。
そして迎えた2025年夏の甲子園大会。
初戦の登板では150km台を連発し、8回途中まで被安打3・無失点。
9回にリリーフへ回るも、終盤のミスから惜しくも敗退となりました。
それでも試合後、相手校の監督が「うちの打者では手が出なかった」と語るほどの支配力を見せています。
高校通算成績(2025年夏終了時点)
- 登板数:28試合
- 先発数:11試合
- 投球回:126回1/3
- 奪三振:118
- 防御率:2.63
- 被打率:.220
- 完投:3
- 被本塁打:3
- 与四球:49
- 暴投:8
平均して1試合あたり4奪三振以上、被打率.220という数字は高校球界でもトップレベル。
特に2年秋からの登板では、防御率1点台をキープしており、安定感の面でも群を抜いています。
投球スタイル・特徴
石垣の代名詞は、やはり伸びのあるストレートです。
リリースの瞬間に力を逃がさず、回転効率の高いバックスピンで打者の手元で浮き上がるように伸びるボール。
高校生の中では群を抜いた球質を誇ります。
変化球も多彩で、特に以下の3球種が決め球として機能しています。
- スライダー:横滑りするように鋭く曲がり、右打者の外角に逃げる。
- フォーク:ストレートと同軌道から落ちる球。打者のタイミングを外す武器。
- チェンジアップ:カウントを稼ぐ際や左打者対策で多用。制球性が高い。
また、力みのない投球フォームも特徴的。
全力で投げているように見えても、常にバランスを崩さず、一定のリズムを保ちながら150km台を連発します。
そのフォームはプロ関係者から「理想的なエネルギー伝達」と評価されています。
精神面・リーダーシップ
マウンドでの表情を崩さない冷静さは、石垣元気の最大の武器の一つ。
ピンチの場面ほど集中力を高め、キャッチャーとのアイコンタクトだけで意図を共有するタイプです。
チーム内では後輩にアドバイスを送るなど、すでに“精神的支柱”としての存在感を発揮。
監督からは「勝負どころで味方に安心感を与える投手」と評されています。
練習でも常に先頭に立ち、誰より早くグラウンドに出る姿勢がチームの雰囲気を作っています。
ドラフト会議2025|スカウト評価とプロでの期待
プロ各球団のスカウトからは、次のような高評価が寄せられています。
- 「球速だけでなく、ストレートの質が高校生離れ」
- 「変化球の制球が安定しており、完成度が高い」
- 「マウンドさばき・精神面を含めて即戦力候補」
すでに複数球団が「1位指名リスト」に名前を入れており、ドラフト会議当日は重複指名が予想されます。
将来的にはプロでもローテーションの軸を担える存在。
高校卒業後すぐに一軍で通用するポテンシャルを持っています。
今後の課題と展望
- 制球の安定性をさらに磨くこと。
- 長期シーズンを見据えた肩・肘のケア。
- ストレート主体の投球から、変化球中心のリズム構成への転換。
これらをクリアすれば、「世代最強投手」として確実にプロの舞台で花開くはずです。
石垣元気という名前は、これからの日本野球を語る上で欠かせない存在になるでしょう。
参考サイト
ドラフト会議2025公式
高校野球ドットコム
週刊ベースボールONLINE
Draft Watch
Baseball Channel
スポニチ Annex
4years.asahi.com

この記事を書いた人
管理人:山邊 俊太
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