大学ラグビー界において、明治大学ラグビー部は特別な存在です。
全国大学選手権での優勝回数、輩出してきた日本代表選手の数、そして「前へ」という象徴的なスタイル。
そのすべてが、日本ラグビーの歴史そのものと言っても過言ではありません。
その名門チームを率いる監督には、単なる戦術理解だけでなく、伝統を理解し、選手をまとめ、結果を出す統率力が強く求められます。
現在の明治大学ラグビー部は、再び日本一を目指す過程にあり、その舵を取っているのが現監督です。
この記事では、明治大学ラグビー部監督を伝統校を率いる指導者の役割という観点からプロフィール・経歴を紹介します。
明治大学ラグビー部監督|神鳥裕之とは
現在、明治大学ラグビー部の監督を務めているのが神鳥裕之(かみとり・ひろゆき)です。
神鳥裕之監督は大阪府出身。
現役時代は明治大学ラグビー部のフォワードとしてプレーし、
フィジカルと献身性を武器にチームを支えた選手でした。
大学卒業後は社会人ラグビーでもプレーを続け、
引退後は指導者の道へ進みます。
トップリーグ(現・リーグワン)チームでの監督・GM経験を積み、
組織運営と育成の両面を理解した指導者として評価を高めていきました。
その経験を買われ、2021年から母校・明治大学ラグビー部の監督に就任しています。
プロフィール
- 氏名:神鳥 裕之(かみとり・ひろゆき)
- 生年月日:1974年10月6日
- 出身地:大阪府
- 出身大学:明治大学
- 現役時代のポジション:フランカー(FL)/ナンバーエイト(No.8)
- 身長/体重:約187cm/約87kg(現役時代)
- 大学時代:明治大学ラグビー部で主力として活躍
- 社会人時代:リコー(現・リコーブラックラムズ東京)でプレー
- 引退後:リコーで監督・ゼネラルマネージャー(GM)などを歴任
- 指導者としての特徴:組織マネジメントと育成の両立を重視
- 明治大学ラグビー部監督就任:2021年
- 指導方針:結果だけでなくプロセスと選手の主体性を重視
神鳥裕之の現役時代|明治のフォワードとして支えた存在
神鳥裕之監督は、現役時代に明治大学ラグビー部でプレーしたフォワード選手です。
ポジションはフランカーおよびナンバーエイト。
激しいフィジカルコンタクトと運動量を求められる役割を担い、チームを陰から支える存在でした。
当時の明治大学は、全国大学選手権で常に優勝争いを繰り広げる強豪。
神鳥裕之監督は派手なスター選手というよりも、前線で体を張り続け、泥臭い仕事を厭わないタイプのフォワードとして評価されていました。
特にブレイクダウンでの働きや、ディフェンス局面での献身的なタックルは、チームのリズムを保つうえで欠かせない要素でした。
大学卒業後は社会人ラグビーの舞台に進み、リコー(現・リコーブラックラムズ東京)でプレーを継続。
学生時代と同様、チーム全体のバランスを支える役割を担い、トップレベルの環境でラグビー経験を積んでいきます。
現役時代を通じて一貫していたのは、個人の派手さよりも、組織の勝利を優先する姿勢です。
この価値観は、現在の指導スタイル――
「プロセス重視」「役割理解」「組織としての完成度」へと、確実につながっています。
神鳥裕之監督の指導スタイルとチーム作り
神鳥裕之監督の指導の特徴は、「結果よりもプロセスを重視する姿勢」にあります。
単に勝つためのラグビーではなく、
・練習の意図を理解しているか
・一つひとつのプレーを遂行できているか
・ミスから何を学び、次にどう生かすか
といった、過程の質を非常に重視します。
また、選手との対話を大切にし、「指示待ち」ではなく「自分で考えて判断する選手」を育てることを明確な方針としています。
これは学生ラグビーにおいて重要な考え方であり、競技力だけでなく、人としての成長も視野に入れたチーム作りと言えるでしょう。
神鳥裕之監督率いる明治大学ラグビー部が目指すラグビー像
神鳥裕之監督体制の明治大学は、これまでの伝統を完全に否定するのではなく、土台として尊重しています。
スクラム、ラインアウト、モールといったセットプレーの強さ。
前に出続けるフィジカルラグビー。
明治らしさは今もチームの根幹にあります。
その一方で、
・判断の速さ
・スペースの活用
・状況に応じた柔軟な攻撃
といった現代ラグビーの要素も積極的に取り入れ、伝統と進化の両立を目指しています。
就任後の明治大学ラグビー部の成績
| 年度 | 関東大学対抗戦A | 全国大学選手権(結果) |
|---|---|---|
| 2021年度 | 3位 勝点26(5勝2敗) |
準優勝
第58回(2021.11〜2022.01)
決勝:帝京大 27-14 明治大
|
| 2022年度 | 2位 勝点28(6勝1敗) |
準々決勝
第59回(2022.11〜2023.01)
準々決勝:早稲田大 27-21 明治大
|
| 2023年度 | 2位 勝点30(6勝1敗) |
準優勝
第60回(2023.11〜2024.01)
決勝:帝京大 34-15 明治大
|
| 2024年度 | 3位 勝点33(5勝2敗) |
準決勝
第61回(2024.11〜2025.01)
準決勝:明治大 26-34 帝京大
|
| 2025年度 | 1位(優勝) 勝点35(6勝1敗) |
進行中
第62回(2025.11〜2026.01)
準々決勝:明治大 46-19 関西学院大
準決勝:明治大 vs 京都産業大(2026/01/02) |
伝統校を率いる指導者の役割|明治大学ラグビー部という重責
明治大学ラグビー部の監督という立場は、単に試合で勝つための戦術を考える役割ではありません。
長い歴史の中で築かれてきた価値観や、OB・ファンが抱く「明治ラグビー」への期待、そして学生スポーツとしての教育的側面まで含めて背負う立場です。
伝統校の指導者には、結果を求められるプレッシャーと同時に、その歴史を次の世代へ正しくつなぐ責任が伴います。
特に明治大学は、スクラムやフィジカルを前面に出したラグビーを強みとしてきました。
「前へ」という言葉に象徴されるように、攻守ともに妥協しない姿勢が文化として根付いています。
監督には、この伝統を軽視せず、かといって過去の成功体験に固執しすぎない判断力が求められます。
時代とともにラグビーの戦術やスピードは進化しています。
伝統校を率いる指導者は、これまで培われてきた強みを土台にしながら、現代ラグビーに適応させる役割を担います。
そのためには、変える部分と変えてはいけない部分を見極める冷静さが不可欠です。
また、大学ラグビーは学生が主体となる競技です。
監督は勝敗だけでなく、選手一人ひとりが組織の中で役割を理解し、自立して行動できているかにも目を配る必要があります。
競技力の向上と同時に、人としての成長を促すことも、大学スポーツの指導者には求められます。
常に優勝候補として見られる明治大学ラグビー部では、重圧のかかる試合が続きます。
その中で選手を守りながら高い基準を示し続けることが、監督の重要な役割です。
伝統校を率いる指導者とは、ラグビーの技術指導者であると同時に、組織の責任者であり、教育者でもある存在と言えるでしょう。
まとめ|明治大学ラグビー部と神鳥監督のこれから
明治大学ラグビー部は、過去の栄光だけで評価されるチームではありません。
常に「今、どう戦い、どう成長しているか」が問われ続ける存在です。
神鳥裕之監督は、その重圧を理解した上で、伝統を守りながらも新しい明治を築こうとしています。
結果がすべての勝負の世界で、あえてプロセスを重視し、選手の自立を促す指導。
その積み重ねが、再び明治大学を日本一へ導く時が来るのか。
今後の明治大学ラグビー部、そして神鳥監督の歩みに注目が集まります。
参考にしたサイト
本記事の作成にあたっては、以下の公式サイトおよび専門メディアの情報を参考にしています。
監督の経歴、チーム体制、大会結果などは、公開情報をもとに整理しています。
・日本ラグビーフットボール協会 公式サイト
https://www.rugby-japan.jp/
・明治大学 公式サイト
https://www.meiji.ac.jp/
・明治大学体育会ラグビー部 公式サイト
https://www.meijirugby.jp/
・明大スポーツ(明治大学専門メディア)
https://meisupo.net/
・Just Rugby(ラグビー専門メディア)
https://www.justrugby.jp/
・Wikipedia(神鳥裕之 プロフィール)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E9%B3%A5%E8%A3%95%E4%B9%8B

この記事を書いた人
管理人:山邊 俊太
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