2025年のドラフト会議が近づく中、大学球界で最も注目を集めている本格派右腕の一人が、青山学院大学の中西 聖輝(なかにし まさき)選手です。
高校時代は智弁和歌山のエースとして全国制覇を経験し、大学では最速153km/hを誇る速球派として頭角を現しました。
力強いストレートに加え、緻密なコントロールと冷静なマウンドさばきで、すでに複数球団のスカウトが高く評価しています。
この記事では、中西選手の中学・高校・大学での経歴、投球スタイル、身長や体重などの基本情報、スカウトの評価、そして大会での個人成績情報を、Wiki風に詳しくまとめていきす。
中西聖輝の基本情報/身長/体重
- 名前:中西 聖輝(なかにし まさき)
- 生年月日:2003年12月18日
- 出身地:奈良県
- 身長/体重:182cm/90kg
- 投打:右投右打
- 出身校:智弁和歌山高校(和歌山県)
- 所属:青山学院大学(東京都)
- 球速:最速153km/h
- 球種:ストレート・スライダー・フォーク・チェンジアップ・カーブ
中西選手は、小学生の頃から投手として才能を発揮。
中学時代にはすでに130km台後半を計測し、「奈良から全国を狙える逸材」として早くから注目を集めていました。
高校では全国優勝、大学ではリーグ連覇と、日本球界屈指の強豪チームで常に結果を残し続けています。
中学時代|光陽中学校〜橿原磯城シニアで磨かれた基礎力
奈良県出身の中西選手は、光陽中学校に通いながら橿原磯城シニアに所属。
当時から直球のキレと制球力に優れ、中学生離れしたフォームの完成度で全国大会でも注目を集めました。
中学3年時にはチームの主力投手として全国大会に出場。
試合中には「自分の投球でチームを勝たせたい」という強い意志を見せ、監督からも「中学生とは思えない落ち着き」と評されたほどです。
この頃から、「直球で空振りを取る投球」よりも「コースと緩急で抑える投球」に手応えを感じるようになり、現在の頭脳派ピッチングの原型がすでに形成されていました。
高校時代|智弁和歌山のエースとして全国制覇
奈良県出身の中西聖輝選手は、中学時代からすでに全国的に注目されていた投手のひとりでした。
数ある強豪校からの誘いの中で、彼が進学先に選んだのは、全国屈指の名門・智弁和歌山高校。
「より高いレベルで野球を学びたい」という本人の意思と、「チームを日本一に導ける素材」という監督の期待が一致した形での入学でした。
入学当初からストレートの質とコントロールに定評があり、ブルペンでの投球を見た上級生やコーチ陣を唸らせたといいます。
智弁和歌山では、常に全国優勝を狙うチームの中で厳しい練習と競争が待っていましたが、中西選手はそこで着実に頭角を現していきました。
1年目:甲子園デビューと経験の蓄積
智弁和歌山高校に入学後、1年夏には早くもベンチ入り。
強豪校ならではの層の厚さに揉まれながらも、試合中の冷静な姿勢と制球力で信頼を得ました。
甲子園にも帯同し、強豪との対戦で得た経験はその後の大きな財産となります。
2年目:球速アップとエース格への成長
2年目の春にはフォーム改良に取り組み、球速が145km/hを超えるように。
全国レベルの打者を相手にした練習試合でも好投を続け、監督から「次の世代を引っ張る存在」と評されます。
3年目:全国制覇とドラフト候補入り
3年夏、智弁和歌山高校は甲子園で優勝。
中西選手はエースとして登板し、試合終盤の要所で好投を見せました。
防御率1点台を記録し、甲子園のマウンドで全国制覇を経験。
この大会での堂々たる投球が、彼を全国区の存在へと押し上げました。
智弁和歌山の中谷仁監督も「彼は投げるたびに成長する。試合を作れるピッチャー」と語っており、完成度の高さが際立っていました。
大学時代|青山学院大学で真価を発揮
青山学院大学に進学後、中西選手はさらに飛躍。
チーム内外の競争が激しい環境の中で、1年目からリーグ戦登板を果たし、大学野球界でも注目を集める存在となりました。
1年目:デビューシーズンで最速153km/h
入学直後からブルペンで存在感を示し、仙台六大学リーグで最速153km/hを計測。
この時点で大学球界屈指の速球派と評されました。
高校時代のフォームをベースに、大学では回転数とリリースの安定性を徹底的に追求。
速球の質が格段に向上し、三振率も飛躍的に伸びました。
2年目:安定感と制球力の向上
球速だけでなく、制球力の向上が顕著となったのが2年目。
春季リーグ戦では被打率1割台、防御率1.80を記録。
変化球もスライダー・フォークを中心に磨かれ、プロスカウトから「投球術のレベルが高い」と評価されました。
3年目:大学野球4冠の原動力
3年時には、青山学院大学がリーグ戦連覇・全日本大学野球選手権・神宮大会制覇と四冠を達成。
中西選手はその中心的存在として、重要な試合での先発を任されました。
全国大会では6回1失点の好投を見せ、堂々たるピッチングでチームを勝利へ導きます。
4年目:大学代表として国際舞台へ
2025年の日米大学野球選手権では大学日本代表に選出。
アメリカ代表を相手に6回8奪三振1失点という堂々たる投球を披露しました。
試合後、スカウトからは「プロで即戦力として計算できるレベル」と高く評価されています。
投球スタイル・特徴
中西聖輝選手の特徴は、「パワー×緻密さ」の両立にあります。
- ストレート:最速153km/h。手元で伸びる回転軸と角度が武器。
- スライダー:横のキレが鋭く、左打者の外角に決まる精度が高い。
- フォーク・チェンジアップ:緩急差を生かした決め球で、三振を奪える球種。
- メンタル面:強豪校出身らしく、どんな場面でも冷静さを失わない。
また、試合の流れを読む洞察力にも長け、打者との駆け引きで優位を築ける点もプロレベルと評されています。
成績・記録(高校・大学)
中西聖輝選手は、高校・大学を通じて常に高いレベルで安定した成績を残してきました。
甲子園での全国制覇から大学リーグ戦、全日本選手権、さらには国際大会まで、すべての舞台で結果を出しており、「結果で語る投手」としての信頼を築いています。
特に注目すべきは、防御率の安定感。高校時代から常に2点未満を維持しており、打者を圧倒する球威と、試合を組み立てる冷静な投球術を両立しています。
大学進学後もその安定感は衰えるどころか、経験を重ねるごとに完成度を増し、全国トップクラスの右腕として成長を遂げました。
高校時代(智弁和歌山)
- 全国制覇(2021年夏の甲子園)
- 防御率:1.83
- 奪三振率:9.2
大学時代(青山学院大学)
- 東京六大学リーグ:通算18登板、9勝3敗、防御率1.89
- 全日本大学野球選手権:6回1失点、8奪三振
- 日米大学野球選手権:6回8奪三振、最速152km/h
大学・高校を通じて防御率は常に2点未満を維持しており、安定感の高さが際立っています。
スカウト評価と将来性
複数球団のスカウトから寄せられた声をまとめると、以下のような評価になります。
- 「150km台の直球と制球力、どちらも一級品」
- 「大学生の中では完成度が最も高い」
- 「即戦力としてローテーション入りできる素材」
- 「精神的にも成熟しており、プロ向きのマインドを持つ」
このように、すでにドラフト上位候補としてリストアップされており、プロ入り後も早い段階で一軍登板が期待されています。
今後の展望とまとめ
中西聖輝選手がさらなる飛躍を遂げるためには、以下のポイントが鍵になります。
- 長いイニングを投げ切るスタミナ強化
- プロ用球への順応と細かな制球技術の向上
- 変化球のキレと投げ分けの精度アップ
これらをクリアできれば、間違いなくプロでも「次世代のエース候補」として頭角を現す存在になるでしょう。
彼の魅力は、単なる“速球派”ではなく、「試合を支配できる投手」であること。
全国制覇、大学4冠、そして代表戦登板という輝かしい実績を経て、2025年ドラフト会議では複数球団が上位指名を検討していると言われています。
中西 聖輝選手は、令和世代を象徴する完成度の高い本格派右腕。
プロ入り後のさらなる飛躍が今から楽しみです。
参考サイト
ドラフト会議2025公式
ドラフト・レポート
侍ジャパン公式
週刊ベースボールONLINE
野球ナビ(Yahoo! JAPAN)
Takashi-Baseball.com

この記事を書いた人
管理人:山邊 俊太
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