2025年のドラフト会議では、投打にわたって多くの逸材が名前を連ねています。
その中でもスカウトの注目を集めているのが、吉川陽大(青山学院大)・櫻井ユウヤ(中京大中京)・堀越啓太(東北福祉大)の3名です。
今回はドラフト注目選手特集第2弾として、3人の中学・高校・成績・身長・スカウト評価・エピソードをWiki風に紹介します。
吉川 陽大(よしかわ あきひろ)|最速147km/hの左腕エース候補
仙台育英の左腕エースとして、2025年ドラフト会議で注目を集めている吉川陽大。
150kmには届かないものの、球速以上に伸びのあるストレートとキレのある変化球で、強豪打線を封じてきた“完成度型左腕”です。
派手な剛球タイプではなく、制球力と投球術で勝負する「頭脳派ピッチャー」。
投球フォームが美しく、リズムのあるテンポと打者との駆け引きに長けており、仙台育英伝統の堅守速攻スタイルの中心としてチームを支えています。
試合中は常に冷静沈着で、ピンチの場面でも表情を崩さず、キャッチャーのサインにわずかにうなずくだけで勝負球を決める姿が印象的。
甲子園での堂々とした立ち振る舞いは、多くのスカウトから「完成度の高さは高校No.1」と評されています。
基本情報/身長/体重
- ポジション:投手(左投左打)
- 所属:宮城・仙台育英高校
- 出身地:広島県生まれ → 神奈川県育ち(横浜都筑リトルシニア出身)
- 生年月日:2007年12月28日
- 身長/体重:175cm/73kg
- 球速:最速147km/h
- 主な球種:ストレート、スライダー、カットボール、カーブ、チェンジアップ
中学・高校時代
小3から野球を始め、中学時代は「横浜都筑リトルシニア」でプレー。
当時からフォームの安定感に定評があり、派手さよりも実戦的なタイプとして注目を受けていました。
高校は全国屈指の強豪・仙台育英に進学。
1年秋からベンチ入りを果たし、2年時には背番号1を背負うまでに成長します。
2025年夏の甲子園では、鳥取城北戦で9回5安打12奪三振の完封勝利。
延長11回・151球の熱投を見せた沖縄尚学戦では、チームは敗れたものの大会屈指の投球として話題に。
須江監督も「気持ちで投げられる投手。勝負所で強い」と絶賛。
試合後に涙を流す姿は多くのファンの胸を打ちました。
ドラフト会議2025|スカウトの評価
- 「左腕で147km/h。完成度の高さが光る」
- 「変化球の精度と緩急の使い方が高校レベルを超えている」
- 「投げ方の美しさと持久力がプロ向き」
櫻井 ユウヤ(さくらい ゆうや)|高校通算49本の強打者
埼玉・昌平高校の主砲として名を馳せる櫻井ユウヤ。
高校通算49本塁打を放つ右のスラッガーで、その打撃センスとパワーの両立は世代屈指といわれています。
打撃フォームはコンパクトながらも鋭く、インパクト時のバットスピードは高校生の中でもトップクラス。
低反発バットでも飛距離が落ちないスイング軌道と、逆方向にも長打を放てるバランス感覚が最大の魅力です。
また、単なる「長距離砲」ではなく、状況に応じた打撃を心がける頭脳派タイプ。
ランナーがいる場面では確実にミートし、チームバッティングにも徹する柔軟さを持っています。
3年夏には主将としてチームを牽引し、強打とリーダーシップを兼ね備えた“チームの顔”として存在感を放ちました。
スカウトからは「木製バットでも飛ばせるパワー」「プロの三塁手候補」としての評価も高く、2025年ドラフトでは高校生野手の中でも上位候補として名前が挙がっています。
基本情報/身長/体重
- ポジション:内野手(三塁手/一塁手)
- 所属:埼玉・昌平高校
- 出身地:埼玉県
- 身長/体重:180cm/83kg前後
- 打撃:右投右打
- 高校通算本塁打:49本
中学・高校時代
栃木県那須塩原市出身。
中学時代は硬式野球チーム「日光ヤングSwallows」でプレーし、投手兼捕手として活躍。
中2で最速132km/hを計測したという記録もありました。
しかしチームが人数不足で解散し、その後は「黒磯北中学校」の軟式野球部に所属。
この経験から「どんな環境でも結果を出す力」を身につけたといわれています。
昌平高校入学後は、1年秋から四番・三塁に定着。
2年秋には主将を務め、チームを3季連続で県大会準優勝に導きました。
スイングスピードが速く、低反発バットでも飛距離が落ちないのが最大の特徴。
また、逆方向へのホームランも多く、ただの“パワーヒッター”ではなく技術型の長距離砲として評価されています。
ドラフト会議2025|スカウトの評価
- 「スイングの鋭さ、インパクトの強さは高校生離れ」
- 「長打力とミート力を兼ね備えたスラッガー」
- 「プロの木製バットでも結果を出せる素材」
堀越 啓太(ほりこし けいた)|最速157km/hの大学No.1右腕
東北福祉大学のエース右腕として全国的に注目を集める堀越啓太。
最速157km/hのストレートを武器に、大学球界屈指の剛腕として知られています。
1年春から仙台六大学リーグのマウンドに立ち、早くも頭角を現した逸材。
スピードだけでなく、制球力やフォームの安定感にも磨きをかけ、3年時にはリーグ戦で10奪三振を記録するなど、圧巻のピッチングを見せました。
その投球スタイルは「力と技の融合」。
真っすぐで押し込むだけでなく、スライダーやフォークで緩急を巧みに操り、打者のタイミングをずらして凡打の山を築くクレバーな投球が持ち味です。
また、試合後の取材などでも謙虚で実直な人柄が垣間見え、チームメイトや指導者からの信頼も厚いタイプ。
プロの舞台でも即戦力としての活躍が期待される、まさに「完成度の高い大学No.1右腕」として、複数球団がマークしています。
基本情報/身長/体重
- ポジション:投手(右投右打)
- 所属:東北福祉大学
- 出身校:花咲徳栄高校(埼玉県)
- 出身地:埼玉県久喜市
- 身長/体重:184cm/96kg
- 球速:最速157km/h
- 球種:ストレート・スライダー・フォーク・カーブ
中学・高校時代
小学2年のときに西武ドームで観たプロ野球がきっかけで野球を始めた堀越。
中学時代から投手として頭角を現し、地元の強豪・花咲徳栄高校に進学します。
高校2年の夏はベンチ入りを逃す悔しさを味わいましたが、その悔しさを糧に練習に打ち込み、3年時には中継ぎとしてマウンドを任されるまでに成長。
高校卒業後、東北福祉大に進学し、1年春からリーグ戦登板を果たしました。
大学での成績・エピソード
仙台六大学リーグでは1年春から登板し、2年秋にはクローザーとして防御率0.82、最速157km/hを記録。
3年春には先発転向後も安定感を発揮し、1試合10奪三振の快投を見せました。
ドラフト会議2025|スカウトの評価
- 「ストレートの質が抜群。リリーフでも先発でも即戦力」
- 「157km/hを安定して投げられるフィジカル」
- 「制球力とメンタルの強さも魅力」
まとめ|タイプの異なる3人が描く“次世代ドラフトの三本柱”
今回紹介した3選手、吉川陽大(仙台育英)・櫻井ユウヤ(昌平)・堀越啓太(東北福祉大)は、
いずれも2025年ドラフト上位候補に挙げられる逸材です。
- 吉川:技巧派で勝負強い左腕
- 櫻井:パワーと技術を兼ねた右のスラッガー
- 堀越:球速・制球・完成度の三拍子が揃った本格派
三者三様の強みを持ち、今後のドラフト戦線で最も注目される“核”となる存在でしょう。
参考サイト
- ドラフト会議2025公式
- 高校野球ドットコム
- 週刊ベースボールONLINE
- Draft Watch
- apapnews.com
- Baseball Channel
- スポニチ Annex
- 4years.asahi.com

この記事を書いた人
管理人:山邊 俊太
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